ネット上の評判や口コミを検証すると、「広島学院は規律が厳格すぎるのではないか」「男子校特有のいじめやギスギスした雰囲気はないのか」という不安の声が散見されます。実際のキャンパスライフはどのようなものなのでしょうか。
現場取材や卒業生の手記から見えてくるのは、外から見える「厳格な管理」と、内側にある「驚くほどの自由と連帯」という二面性です。象徴的なのが、同校で長年受け継がれている「無言清掃」と「中間体操」です。校舎の隅々まで一言も発さずに黙々と雑巾掛けを行う無言清掃は、心を整え、環境への感謝を育む場として機能しています。また、上半身裸でグラウンドを走る伝統の体操(現在は環境や健康面に配慮して運用を柔軟化)など、身体を通じた鍛錬が日常に組み込まれています。
校風といじめ対策について、ある現役保護者は次のように証言します。
「入学前は規律が厳しい学校というイメージでしたが、実際に入ってみると先生方の生徒への愛情が非常に深く、頭ごなしに叱ることはありません。他者を尊重するカトリックの倫理観が中1から徹底されるため、いわゆる陰湿ないじめは聞いたことがありません。男子校特有のからかい合いはあっても、ラインを越えそうになると生徒同士で抑止する空気が自然と出来上がっています」
SNSや知恵袋での評判でも、「オタク気質の生徒もスポーツ推薦並みに運動ができる生徒も、互いの個性を認め合って居場所がある」「男子だけなので異性の目を気にせず、泥臭く何かに打ち込める6年間だった」という肯定的な回顧が圧倒的多数を占めています。思春期の多感な時期に、過剰な同調圧力に晒されることなく自己を肯定できる環境が担保されていることが伺えます。