電気の短絡(ショート)とは?火災を招く仕組みと漏電との違いを徹底解説

電気の短絡(ショート)とは?火災を招く仕組みと漏電との違いを徹底解説

電気の短絡(ショート)とは?火災を招く仕組みと漏電との違いを徹底解説について知っておくべき ポイントを厳選して解説いたします。

短絡(たんらく)は、一般的に「ショート」という外来語で広く認知されています。言葉の通り、電気が流れる道筋(回路)が本来通るべきルートを通らず、近道(ショートカット)をしてしまう状態を指します。

電気製品が正常に動いているとき、電気は電源から送り出され、テレビやヒーターなどの「負荷(抵抗)」を通過して熱や光、動力に変換された後、再び電源へと戻っていきます。この抵抗があるおかげで、回路を流れる電流の量は安全な範囲にコントロールされています。

しかし、何らかのトラブルでプラス極とマイナス極の電線同士が、負荷を介さずに直接接触してしまうとどうなるでしょうか。ここで重要になるのが中学校の理科で習うオームの法則(I=V/R)です。

電圧(V)が100Vの家庭用電源において、本来なら負荷によって適正な抵抗(R)が保たれています。ところが電線同士が直接くっつくと、接触部分の短絡抵抗はほぼ0オーム(実質0.01〜0.05Ω程度)まで激減します。計算式に当てはめると、流れる電流(I)は数学上、天文学的な数値へと跳ね上がります。

実際の回路では電源側のインピーダンスなどがあるため無限大にはなりませんが、家庭用コンセントであっても一瞬で数百〜数千アンペアという短絡電流が駆け抜けます。これが短絡の物理的実体であり、あらゆる電気事故の中で最も破壊力が高い理由です。

加藤 愛美
著者

加藤 愛美

マーケティングと消費者心理のトレンドを分析し、現代のヒット商品の背景を読み解きます。