歩行時にふくらはぎが痛み、少し立ち止まって休憩すると痛みが軽快し、再び歩き出せるようになる現象を医学用語で「間欠性跛行(かんけつせいはこう)」と呼びます。この状態を引き起こす代表的な病気には、血管性と神経性の2種類が存在します。
① 閉塞性動脈硬化症(末梢動脈疾患:PAD)
動脈硬化によって足の動脈が狭くなったり詰まったりして、血流が滞る病気です。歩行によってふくらはぎの筋肉が大量の酸素を必要とするとき、血液の供給が追いつかず虚血状態(酸素不足)に陥り、強い痛みやしびれを引き起こします。足先が冷たい、左右で足の脈の触れ方が違う、傷が治りにくいといった特徴が見られます。
② 腰部脊柱管狭窄症(ようぶせきちゅうかんきょうさくしょう)
加齢などにより腰の骨の中にある神経の通り道(脊柱管)が狭くなり、足へ向かう神経を圧迫する疾患です。歩く姿勢(背筋を伸ばした状態)をとると神経が強く圧迫され、ふくらはぎやお尻、太ももにかけて強い張りやしびれ、痛みが走ります。前かがみになったり椅子に座ったりすると症状が和らぐのが決定的な特徴です。