Q1:なぜ南極海にはサメがいないと長年信じられていたのですか?
A1:海水温が氷点下に達する南極海では、サメの体内にある浸透圧調整物質や血液が正常に機能せず、低温麻痺や心不全を起こして生存できないと考えられていたためです。実際、過去数千万年にわたり南極海はサメが生息できない「海洋の空白地帯」と位置づけられていました。
Q2:今回発見されたサメは本当に400年間生きているのですか?
A2:目撃された個体そのものの年齢は測定されておらず、確定ではありません。ただし、極めて近縁な北極のニシオンデンザメが放射性炭素年代測定により約400年生存することが実証されており、同属であるミナミオンデンザメも数百年規模の超長寿である可能性は生物学的に非常に高いと考えられています。
Q3:サメが南極海に進出することでペンギンやアザラシが襲われる心配はありますか?
A3:可能性はゼロではありませんが、オンデンザメ類は泳ぐスピードが時速1km程度と極端に遅いため、健康で素早く泳ぐペンギンやアザラシを俊敏に追尾して捕食することは稀です。主に海底に沈んだ動物の死骸や弱った魚を捕食するため、現時点で表層の鳥類や海棲哺乳類が激減する直接的なリスクは低いと見られています。