ネット上の旅行ブログ等で散見される誤解のひとつに、「大涌谷の名物・黒たまごを食べるだけなら車で直行するのが最安」という言説があります。しかし、これは時間的コストと精神的ストレスを度外視した見解と言わざるを得ません。
行楽期の県道734号線(大涌谷小涌谷線)はボトルネック構造となっており、山道でのテールランプの列は燃料の浪費と激しい疲労を招きます。駐車料金530円を払って車内にとどまる数時間と、早雲山からロープウェイの往復運賃(1,900円)を払って眼下に広がる地獄谷を眺めながら数分で山頂駅に降り立つ体験を比較した場合、タイムパフォーマンス(タイパ)の観点からはロープウェイ利用に圧倒的な軍配が上がります。
さらに、ロープウェイのゴンドラは18人乗りで約1分間隔で次々と発車するため、駅舎での回転率は非常に高く、大混雑日であっても長時間の立ち往生になりにくいという構造的メリットを持っています。