Windyの台風情報は本当に当たる?気象庁・米軍との違いと正しい見方に関する質問を分かりやすくまとめました。専門的な情報をご覧ください。
台風情報を追う際、日本の気象庁だけでなく、米軍合同台風警報センター JTWC(Joint Typhoon Warning Center)やWindyを併用するユーザーが急増しています。それぞれの機関が発信する情報には、対象読者や目的、そして計算基準に決定的な違いが存在します。
比較項目気象庁(JMA)米軍(JTWC)Windy(ECMWF / GFS)情報の主な目的日本国内の国民保護・防災警報の発令米軍基地・艦船・航空機の安全運航管理世界中の気象モデルの視覚的閲覧・分析最大風速の定義10分間平均風速(世界気象機関基準)1分間平均風速(米独自基準)選択モデルに準拠(ECMWF等は10分平均)数値の見た目の差平均化されるため米軍より低めに出る気象庁より約1.2倍〜1.3倍大きく表示される瞬間最大風速(突風)レイヤーで補完可能進路予測の期間最大5日先まで(予報円表示)最大5日先まで(ノット・進路直線表示)最大10日先まで(モデル計算値)更新タイミング3〜6時間毎(接近時は1時間毎)6時間毎(協定世界時 00, 06, 12, 18Z)モデルごとに1日2〜4回定期更新編集部の推奨用途自治体の避難指示、公式な防災最終判断軍事・航空レベルのシビアな進路確認数日前からの風雨の面的な推移・兆候把握
特に注意すべきは「最大風速の基準の違い」です。米軍(JTWC)の発表を見て「気象庁の発表より風速が凄まじく強い、気象庁は情報を過小評価しているのではないか」と勘違いするユーザーが散見されますが、これは単に計測時間の基準(1分間平均か10分間平均か)が異なるためです。数学的・物理学的に米軍の数値が約1.2倍ほど高く出るのは当然の仕様であり、危険性の評価そのものに食い違いがあるわけではありません。