Sweet XO Good Griefの歴史を語る上で欠かせないのが、原宿系クリエイターのカリスマ・しなこ(Shinako)の存在です。当初は店舗スタッフとして店頭に立っていた彼女ですが、天性のトレンド察知力とフォロワー心理を突くプロデュース能力を発揮し、共同開発という形で次々と革命的なメニューを世に送り出しました。
その代表格が、2018年〜2019年にかけて社会現象となった「哺乳瓶ソーダ」と「うんちアイス」です。
哺乳瓶型の容器にカラフルなソーダやゼリーを詰め、首から下げて竹下通りを歩くスタイルは、単なる飲食を超えて「街歩きのためのファッションアイテム」として機能しました。さらに、洋式便器を模した専用容器にリアルな渦巻き状の濃厚ソフトクリームを絞り出した「うんちアイス」は、そのタブー視されがちなモチーフと原宿らしいポップな可愛さのギャップで爆発的なバズを創出しました。
当時、レインボーわたあめを筆頭とする原宿竹下通りのインスタ映えスイーツ競争は熾烈を極めていましたが、しなこが仕掛けたメニューは「可愛さ」だけでなく「クスッと笑えるツッコミどころ(UGC=ユーザー生成コンテンツの誘発)」を緻密に計算した設計であり、YouTubeのやってみた動画やTikTokのショート動画を通じて驚異的な拡散力を叩き出したのです。