室内のトラブルが美観や軽微な補修で済むのに対し、建物の寿命そのものを脅かすのが外壁の出隅トラブルだ。「街の屋根やさん」に寄せられる外壁相談でも、コーナー部からの雨水侵入や欠けに関する問い合わせは後を絶たない。
過酷な環境に晒される外壁 出隅 破損 原因は、主に3つに集約される。
- 外部からの物理的衝撃:駐車時の自動車の接触、自転車のハンドル、子供の遊具などがぶつかりやすい動線上に位置する。
- 風圧と熱伸縮の集中:外壁の角部は正圧と負圧の急激な変化を受けやすく、さらに日射による外壁材の膨張収縮ストレスが角の固定ビス周りに集まる。
- 凍害による爆裂:サイディングの小口(切り口)から雨水が侵入し、冬場の凍結融解を繰り返すことで角がボロボロに崩落する。
こうした事態を防ぐために不可欠な部材がサイディング 出隅役物だ。平坦な壁板を角で突き合わせてシーリングする「現場納め」は、シーリングの劣化とともに漏水リスクが高まる。そのため大手建材メーカーは、一体成形されたL字型の「専用役物」の使用を義務付けている。本体パネルと同じ素材で作られた「同質役物」は意匠性に優れるが部材価格が高く、コストを抑える現場では金属製のガルバリウム役物が併用されるケースもある。
住宅密集地や狭小地の駐車場まわりでは、事後対策として出隅 コーナーガード 保護を取り付ける動きも定着した。ステンレス製や高耐候性軟質塩ビのガードを配置することで、万が一の接触時にも外壁本体のクラックを回避できる。
さらに木工やコンクリート仕上げでは、角の先端をあらかじめ削り取る面取り 出隅 加工方法が採用される。鋭利なピン角を残さず、角を斜めに45度カットする「糸面取り」や「丸面取り(R面取り)」を施すことで、衝撃が加わった際の角欠け(チッピング)を劇的に軽減させることが可能だ。