進路検討時によく検索されるフレーズに「奈良の情報専門学校の偏差値」がありますが、ここには業界特有の大きな誤解が潜んでいます。専門学校の入試は原則として書類選考、面接、適性検査などで合否が決まるため、大学受験のような学力偏差値という概念はそもそも存在しません。実質的に「定員割れしていなければ誰でも合格できるのではないか」という安易な言説がネット上で散見されるのもそのためです。
しかし、業界関係者が口を揃えるのは「入学難易度と就職難易度の乖離」という現実です。入学が平易だからといって、誰でもIT企業へSEとして就職できるわけではありません。専門学校の真の偏差値は、入学時ではなく「出口」である就職時に試されます。
その際、企業側の評価を分ける決定打となるのが、在学中の情報処理の資格取得実績です。具体的には、独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が主催する「基本情報技術者試験(FE)」や「応用情報技術者試験(AP)」の取得率が、学校の実力を測る客観的指標となります。国が認定した専門学校では、指定カリキュラムの履修により午前試験が免除される特例制度が存在します。この免除制度を適切にカリキュラムへ組み込んでいるかどうかで、最終的な合格率に数倍の開きが生じるのです。
進路を検討する際は、WEB上の情報だけで判断せず、奈良のIT専門学校のオープンキャンパスに直接足を運ぶことが必須です。その際、以下のチェックポイントを現場担当者に直接質問することをおすすめします。
・基本情報技術者試験の「午前免除認定」を学科として受けているか
・過去3年間の卒業生のうち、IT関連職種(SE・プログラマー等)への「実質就職率」は何%か(一般事務や販売職を除いた数値)
・実習用PCのスペック(CPU、メモリ容量、デュアルモニター環境の有無)および持ち帰り・リモート環境の提供状況