三代目Jsb伝説の2019年セトリ全網羅!会場別変更と熱狂の全記録

三代目Jsb伝説の2019年セトリ全網羅!会場別変更と熱狂の全記録

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エンターテインメントビジネスおよび集団心理学の視点からこの『RAISE THE FLAG』を分析すると、115万人という未曾有の動員を成功させた背景には、緻密に計算された「心理的同期(シンクロニシティ)の設計」が確認できます。

当時のライブ演出において決定的な役割を果たしたのは、来場者全員に配布、あるいは購入を促されたツアーグッズの「フラッグ」です。ペンライトによる受動的な光の演出とは異なり、観客自らが腕を振り、旗をはためかせるという身体動作は、心理学的に「集団への帰属意識」と「当事者意識」を急激に増幅させます。巨大ドームという隔絶された空間で数万人が同一のリズムで旗を振る光景は、社会学者エミール・デュルケームが提唱した「集合沸騰(collective effervescence)」そのものの状態を創出しました。

さらに、ツアー後半に投入された「Rat-tat-tat」によるラタタダンスは、従来のストイックでクールな三代目像をあえて脱構築し、観客に「一緒に踊ってバカになれる」カタルシスを提供しました。クールな軍隊調の世界観(RAISE THE FLAG)から、泥臭いまでのエンタメ空間(ラタタ)への急転直下。この高低差がファンの感情を揺さぶり、リピーターの動員を加速度的に押し上げた構造的勝因といえます。

【プロの結論】おすすめできる人・慎重になるべき人の判断基準

【今すぐ映像や音源を追体験すべき人】
・スタジアム・ドーム興行における最高峰のステージ機構や特効演出の迫力を体感したい人
・三代目 J SOUL BROTHERSのボーカルとパフォーマーが個々のキャリアの頂点を迎えた円熟期の熱気を見届けたい人
・「Yes we are」から「冬空」に至るストーリーテリングをアルバム・ライブ双方で深く考察したい人

【視聴・鑑賞にあたって注意が必要な人】
・初期のR&B色やオールドスクールなストリート路線のみを好む層(後半のEDM・ポップス路線やフェス型参加演出に戸惑う可能性がある)
・1公演完結のシンプルな構成を好み、ツアーを通じたストーリーの連続性やバージョン違いを追うことを煩わしく感じる層

山口 彩花
著者

山口 彩花

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。