部首「辵(ちゃく・しんにょう・しんにゅう)」に属する漢字は、常用漢字だけでも数十文字、JIS第1・第2水準や漢検配当漢字の部首一覧まで広げると200文字を大きく超える一大グループを形成しています。部首を除いた画数(残りの部分の画数)ごとに整理すると、基礎的な文字から高度な教養語彙まで、日本語の豊かな広がりが見えてきます。 まずは学習指導要領で定められている小学校で習うしんにょうの漢字から確認します。義務教育期間中に習得する文字はすべて常用漢字に含まれており、学校教育における筆順指導では「1点しんにょう」で統一されています。
【小学校で習うしんにょうの漢字一覧】
- 小学2年生(5字):近、遠、週、通、道
- 小学3年生(6字):運、進、追、送、返、遊
- 小学4年生(2字):達、連
- 小学5年生(3字):過、適、造
- 小学6年生(1字):遺
続いて、漢検配当漢字や日常の文書、文学作品に登場する代表的な漢字を部首外画数(しんにょう以外の画数)ごとに分類した詳細まとめを提示します。
【しんにょう画数別の詳細まとめ】
- 部首外1〜2画:辺、込、辻、辷
- 部首外3画:迂、迄、迅、辿、迎、返、近
- 部首外4画:迫、追、述、迦、迷、退、送り(送)、逆
- 部首外5画:逃、透、追、逝、逐、速、逓、途、造、通、連
- 部首外6画:逢、週、進、遊、運、達、道、過、遍、遇、道
- 部首外7画:遅、遥(遙)、適、遷、遮、違、遠、遣
- 部首外8画以上(高画数・発展):選、遺、遼、遵、避、避、邂、逅、邃、邁、邏
しんにょうを持つ文字の中には、四字熟語や詩文で好まれるかっこいいしんにょうの漢字が多く存在します。目標に向かって力強く突き進む「勇往邁進」の「邁」、思いがけない出会いを意味する「邂逅」の「邂」「逅」、広大で遥かな情景を描く「遼遠」の「遼」などは、名付けや書道作品でも極めて人気が高い文字です。 一方で、警察や警備の巡回を意味する「巡邏」の「邏(総画数26画)」や、奥深く神秘的な様を表す「深邃」の「邃」など、漢検1級レベルに属する難しいしんにょうの漢字は、画数・構造ともに書写の難易度が極めて高いことで知られています。