エンカウンターとは?心理学・ゲームの使われ方や本来の意味を徹底解説

エンカウンターとは?心理学・ゲームの使われ方や本来の意味を徹底解説

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教育現場や企業組織で圧倒的な支持を集めるエンカウンターですが、運用を誤ると深刻な弊害を生む諸刃の剣でもあります。 学校現場で指導にあたるベテラン教員の取材記録や、SNS・知恵袋等に投稿される生徒・受講者の率直な告白を分析すると、少なからず「エンカウンターへの強い拒絶反応」が存在することが分かります。 「高校1年の合宿研修で、『自分のコンプレックスを円になって告白し合おう』というワークを強制された。話さなければノリが悪いと責められ、泣く泣く家庭の事情を話した結果、その後グループ内で陰口の種にされた」(20代・元受講者の手記より)「企業の新人研修で自己開示ワークを実施したが、人事部が後ろで見学している環境では本音など話せるはずがない。結局、無難な嘘をつき通す心理戦になり、かえって同僚への不信感が募った」(IT企業社員の証言) 臨床心理士らの指摘によると、エンカウンターにおける最大の禁忌は「自己開示の強要(フォースト・セルフ・ディスクロージャー)」です。人間には誰しも、他人に踏み込まれたくない私的領域を守る「心理的バウンダリー(境界線)」が存在します。信頼関係が十分に構築されていない段階で、無理に弱みや感情を吐き出させることは、心理的な暴虐になり得ます。 國分康孝氏が提唱したSGEの鉄則には「パスの自由(発言したくないときはパスしてよい)」という保護規定が存在しますが、指導力不足のファシリテーターがその原則を形骸化させ、「全員発表」を押し付けてしまう現場が後を絶ちません。効果が高い手法であるからこそ、実施者の専門的なモラルと技術が厳格に問われる実情があります。

伊藤 翔太
著者

伊藤 翔太

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。