Q1:ノンセクシャルは自慰行為(マスターベーション)もしないのですか?
A1:個人差が非常に大きい部分です。身体的な生理現象としてマスターベーションを行う人は一定数存在します。重要なのは「生身の他者に対して性欲が向くかどうか」であり、自身の身体のメンテナンスとして行う自慰行為の有無は、ノンセクシャルか否かの決定打にはなりません。
Q2:途中で性的指向が変わったり、後天的にノンセクシャルになることはありますか?
A2:セクシャリティには流動性(セクシャル・フルイディティ)があり、生涯にわたって完全に固定されているとは限りません。長年ヘテロセクシャルとして生きてきた人が、ある契機から性行為への違和感を自覚してノンセクシャルを自認することもあれば、その逆もあり得ます。どの時点の自己認識も等しく尊重されるべきものです。
Q3:交際相手に自分がノンセクシャルであることを打ち明けるタイミングはいつが良いですか?
A3:可能であれば「交際が本格化する前」または「身体の関係に進みそうになる直前の早い段階」が推奨されます。関係性が深まるほど相手の性的期待値が高まり、告白時のショックやすれ違いが大きくなりやすいためです。「あなたを人として愛しているが、性行為はできない」という境界線を早い段階で明確に提示することが、双方の尊厳を守る最善策です。
Q4:友情結婚で子どもを持つことは可能ですか?
A4:実際に多くの子どもを持つカップルが存在します。性行為を行わない前提のため、医療機関での人工授精や体外受精、またはシリンジ法(自宅で精液を注射器型の器具で注入する方法)を用いて妊娠・出産に至るケースが一般的です。ただし、親権や教育方針、出自の告知について事前に極めて詳細な取り決めを交わしておく必要があります。