自己啓発や目標達成の文脈で語られる「引き寄せの法則」も、脳科学や認知心理学の観点から説明がつきます。引き寄せの本質は、オカルト的な奇跡ではなく、顕在意識と潜在意識のベクトルを一致させる作業にあります。
人間の脳には「RAS(網様体賦活系)」と呼ばれる情報フィルターが存在します。顕在意識で「これを達成する」と強くフォーカスを定めると、脳はその目標に関連する情報を潜在意識レベルで自動収集し始めます。街中で自分が欲しい車種ばかりが目に飛び込んでくる現象と同じ原理です。
ところが、「お金持ちになりたい(顕在意識)」と願いつつ、心の奥底で「お金持ちはずるい、自分には無理だ(潜在意識のブロック)」と信じていると、脳は葛藤を起こします。顕在意識の願いを実現させるためには、まず潜在意識に潜むネガティブな思い込みを認知し、2つの意識の方向性をそろえる必要があります。