支援学校とは?支援級との違いや判定基準、卒業後のリアルな進路

支援学校とは?支援級との違いや判定基準、卒業後のリアルな進路

支援学校とは?支援級との違いや判定基準、卒業後のリアルな進路について見逃せない 注意点を厳選して解説いたします。

就学先を検討するにあたり、通常学級、特別支援学級、特別支援学校の3者がどのように異なるのかを多角的に把握することが欠かせません。指導体制、カリキュラム、経済的支援制度の比較データをまとめました。

比較項目通常学級(普通級)特別支援学級(支援級)特別支援学校(支援学校)学級定員基準35人(小)〜40人(中・高)原則8人まで知的6人/重複障害3人専門免許保有率一般教科免許のみ自治体により約30〜45%約80〜90%超(保有が原則)指導の重点領域学習指導要領に基づく教科学習教科の補充指導+自立活動の一部自立活動・生活単元学習・作業学習作成される計画通常の指導案(一部配慮書)個別の指導計画・教育支援計画個別の教育支援計画・指導計画(必須)公的経済支援制度就学援助(低所得世帯対象)特別支援教育就学奨励費(一部対象)特別支援教育就学奨励費(手厚い補助)通学環境・移動近隣校へ徒歩通学が基本校区内小中学校へ徒歩・自力通学専用スクールバスまたは保護者送迎

経済面で見落とせないのが、国の制度である「特別支援教育就学奨励費」の存在です。これは障害のある児童生徒が学校に通う際、保護者の経済的負担を軽減するために支給される公費補助です。支援学校に通う場合、世帯収入に応じた支弁区分(第1区分〜第3区分など)に基づき、教科用図書費、学校給食費、通学費、修学旅行費、学用品・通学用品購入費が手厚く支給されます。家庭の所得水準によっては給食費や通学交通費の実質全額が補助対象となるケースもあり、長期的な教育費用の負担を大きく抑える安全網となっています。

カリキュラムの根幹を成すのが「自立活動カリキュラム詳細」です。学習指導要領において「健康の保持」「心理的な安定」「人間関係の形成」「環境の把握」「身体の動き」「コミュニケーション」の6区分27項目が設定されており、教科の点数を競うのではなく、「着替えや食事が一人でできるか」「感情の高ぶりをどうコントロールするか」「他者へ自分の意思をどう伝えるか」といった生活直結のスキルを体系的に学びます。これらは学校・家庭・医療・福祉機関が連携して作成する「個別の教育支援計画」および学期ごとの「個別の指導計画」に落とし込まれ、1ミリ単位のスモールステップで成長を追跡します。

山本 拓海
著者

山本 拓海

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。