「熱は平熱なのに、唾を飲み込むと片側だけがズキッと痛む」というケースは臨床現場でも非常に多く見られます。発熱がないからといって軽視は禁物です。喉の粘膜に局所的な炎症が起きているサインであり、代表的な疾患として以下の病態が挙げられます。
まず疑われるのが急性咽頭炎です。乾燥した空気やウイルスの付着によって咽頭粘膜が充血し、唾液が擦れる刺激で強い痛みが走ります。また、リンパ組織である扁桃に病原体が侵入して起こる扁桃炎も代表格です。扁桃炎の症状と原因は、溶連菌などの細菌やウイルスが扁桃腺に感染・増殖することで発症し、左右どちらか一方の扁桃が赤く腫れ上がることで「片側だけの鋭い痛み」を生み出します。
加えて、2026年現在でも油断できないのが新型コロナウイルスの初期症状です。オミクロン系統の派生株では、高熱が出る前に「喉の猛烈な痛みやイガイガ感」が初発症状として現れるパターンが定着しています。発熱がない初期段階でも、喉の奥に強い炎症が生じているケースが少なくありません。