物語の冒頭、千尋が息を止めて渡ろうとした「油屋へと続く赤い橋」の情景に最も近いと熱狂的な支持を集めるのが、群馬県の四万温泉 積善館(せきぜんかん)です。
日本最古の木造湯宿建築と伝わる本館の前には、清流をまたぐ赤い橋「慶雲橋」が架かっており、橋を渡って異世界へと足を踏み入れる映画の構図がそのまま現実に広がっています。さらに、積善館の敷地内には山荘と本館をつなぐ地下トンネル「浪漫のトンネル」が存在し、千尋の両親が迷い込んだ不思議なトンネルを連想させます。大正モダンを感じさせるアーチ窓が美しい名物風呂「元禄の湯」など、館内全体に漂うレトロな空気感は千と千尋の世界観そのものです。