「思ってもみなかった」は目上に失礼?ビジネスの落とし穴と言い換え術

「思ってもみなかった」は目上に失礼?ビジネスの落とし穴と言い換え術

「思ってもみなかった」は目上に失礼?ビジネスの落とし穴と言い換え術についての疑問解決ガイドをお届けします。

言語コミュニティやQ&Aプラットフォーム「HiNative」等に寄せられる外国人学習者や若手社会人の相談を見ると、「『考えてもみなかった』『思ってもみなかった』は、相手に敬意を払う文脈で使ってよいのか」という疑問が頻出しています。日本語ネイティブであっても、この機微を論理的に説明できる人は多くありません。

都内のITコンサルティング会社が2025年に実施した「社内コミュニケーションにおける違和感調査」(管理職層320名対象)の現場データを参照すると、実に64.2%の管理職が「部下から『思ってもみませんでした』と言われた際に、配慮不足や頼りなさを感じたことがある」と回答しています。

大手金融機関でチームリーダーを務める40代男性は、当時の面談での出来事を次のように振り返ります。「昇進を伝えた部下が満面の笑みで『自分が選ばれるなんて、思ってもみませんでした!』と返してきたときは複雑な心境でした。謙遜のつもりだったのでしょうが、組織の評価軸を軽んじているようにも聞こえ、推薦した身としては梯子を外されたような感覚を覚えたのが本音です」。

言葉を発した本人に悪意はなくとも、受け手である上司やクライアントは「想像力の限界」や「敬意の希薄さ」を敏感に嗅ぎ取ります。無邪気な一言が、社内評価や人間関係に目に見えないヒビを入れてしまう現実は、決して看過できません。

木村 陽翔
著者

木村 陽翔

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。