勝手口ドアの交換工事には、大きく分けて「はつり工法(在来工法)」と「カバー工法」の2種類が存在します。現在、戸建てリフォームの9割以上で採用されているのが「勝手口ドア カバー工法」です。
従来の「はつり工法」は、既存のドア枠を外壁や内装ごと削り取って撤去するため、大工工事、外壁補修、左官、クロス補修、防水処理と多岐にわたる職人が必要でした。工期は3〜5日におよび、工事費込みで40万〜60万円以上に跳ね上がることが一般的でした。これに対し、既存のアルミ枠を残してその上に新しい枠を被せるカバー工法であれば、外壁を一切傷めません。作業は朝9時に始まり、およそ半日(4〜6時間程度)で鍵の引き渡しまで完了します。壁の補修費用が発生しないため、工事費込み相場は20万〜35万円前後に抑えられます。
なお、ネット通販などでドア本体が安価に販売されていることから「勝手口ドアのDIY交換」を試みようとする方がいますが、専門家の視点からは極めてリスクの高い行為です。勝手口は地面や土台に近く、雨の吹き込みを受けやすい部位です。枠の水平・垂直の微小な狂いが気密不良や鍵のかみ合わせ不全を招くだけでなく、外枠周囲の防水コーキング施工に不備があれば、壁内へ雨水が侵入して土台を腐食させる危険があります。数百万円規模の構造補修を招くリスクを考えれば、施工保証が付くプロの専門業者へ一任するのが確実です。