文部科学省の教員統計や日本私立学校振興・共済事業団の給与報告を総合的に分析すると、専任教諭の平均像が浮き彫りになります。 新卒採用時における初任給の手取り額はおよそ18万〜21万円(額面23万〜26万円)からのスタートが一般的です。公立高校の初任給と額面上は大きな差がありませんが、私立では「初年度から賞与を満額近く支給する法人」と「初年度の一時金は寸志程度にとどまる法人」で年収に数十万円の開きが生じます。 教育業界の給与体系を左右する大きな要素がボーナス(賞与)の支給月数です。公立高校の勤勉・期末手当が年約4.5ヶ月分前後で推移しているのに対し、私立高校では学校法人によって年間3.0ヶ月分から、好調な伝統校では6.0ヶ月分以上支給されるケースまで様々です。
老後の生活を支える退職金の相場についても確認しておかなければなりません。私立学校の教職員は主に「私立学校教職員共済(私学共済)」に加入しており、勤続35年で定年退職を迎えた場合の共済退職金相場は約1800万〜2200万円前後が中央値です。さらに財政基盤が優良な学校法人では、法人独自の上乗せ金が支給されるため、合計で2500万〜3000万円を超える退職一時金が支払われるケースも珍しくありません。