ネット上のコミュニティ(知恵袋、SNS、各種掲示板)や非正規修理店の報告を精査すると、公式アナウンスだけでは見えてこないユーザーの利用実態が浮き彫りになります。
知恵袋やSNSで毎年数千件規模で投稿される「久しぶりに起動したら電源がつかない」という声の約7割は、前述の「数日〜数週間の充電放置」によるものでした。「一晩中充電器を挿していたら朝になって急にロゴが出て起動した」「12秒長押しを3回繰り返したら何事もなかったかのように動いた」といった体験談が溢れており、多くのユーザーがフリーズや完全放電を故障と誤認している実態が確認できます。
一方で、深刻な物理的故障の引き金として修理技術者が口を揃えるのが、「100円均一などの安価な粗悪ケーブル」や「急速充電規格が一致しないスマホ用充電器」の常用です。ゲーム修理専門店スタッフの証言によると、電源が入らないとして持ち込まれる重度破損端末の約4割において、マザーボード上の給電管理チップ(テキサス・インスツルメンツ社製チップや「M92T36」と呼ばれるIC)が黒く焦げ付いているといいます。Switchは独自のUSB-PD給電仕様に極めて近いプロファイルで動作しているため、不適切な電圧サージが加わると、バッテリーを守る手前の保護ICが一撃で破損し、二度と通電しなくなるのです。