SNSや口コミ掲示板(知恵袋・5ch等)を調査すると、「マツパをかけたけれど3週間足らずでバラバラになった」「1ヶ月半経っても綺麗な扇形を保てている」という両極端な声が散見されます。この差を生み出している最大の背景には、まつ毛の毛周期に対する理解の有無と、物理的・化学的な生活ダメージの違いがあります。
1. 生理現象である「まつ毛の毛周期」と錯覚
人間のまつ毛は、片目につきおよそ100本〜150本生えており、1日あたり4〜5本が自然に抜け落ちています。まつ毛の毛周期は「成長初期・成長期・退行期・休止期」の4ステージを3週間〜2ヶ月程度の短いサイクルで繰り返しています。
施術時にパーマがかかっていた毛は、3週間(約21日)の間に約80〜100本が抜け落ち、下からまっすぐな新しい毛が生えてきます。また、成長期の毛は根元が伸びるため、「根元は直毛、毛先だけカール」という段差が生じます。利用者が「カールがすぐ落ちた」と感じる現象の半数以上は、パーマが取れたのではなく、パーマのかかっていない新毛が混ざることで生じるバラつきが正体です。
2. まつ毛パーマがすぐ落ちる理由となる外的ダメージ
毛周期以外の要因で、本当にカール結合が早期に緩んでしまうまつ毛パーマがすぐ落ちる理由としては、以下の4点が挙げられます。
- 毛髪内部のケラチン不足(ハイダメージ毛):カラーやブリーチを繰り返した髪にパーマがかかりにくいのと同様、細く痛んだまつ毛はパーマの化学結合(シスチン結合)を保持する力が弱く、2〜3週間で形状記憶が解けてしまいます。
- 就寝時のうつ伏せ・横向き寝:枕やシーツに目元を押し付けて寝る癖があると、寝具との摩擦や圧力によってパーマの方向が折れ曲がり、偏った癖が定着してしまいます。
- 無意識の目元こすり:花粉症やアレルギー、アイメイクを落とす際の強い摩擦は、キューティクルを剥離させ、パーマの結合を破壊する致命的な要因になります。
- 施術直後の水分・湿気接触:薬剤定着が完了していないタイミングで濡らしてしまうミスです。