手軽に見える1歳児の製作ですが、安全管理の観点からは重大なリスクが潜んでいます。特に注意すべきは、子どもの口唇期特有の誤飲事故です。
日本小児科学会の事故予防ガイドラインによると、乳幼児の気道・食道の直径は約32mmとされており、トイレットペーパーの芯(直径約39mm)を通過するサイズの固形物はすべて誤飲・窒息のリスクを孕んでいます。ネット上で「可愛くて簡単」と紹介される100円均一の丸シール(小サイズ・直径8mm程度)や、ちぎった折り紙の誤嚥、スパンコールなどの装飾パーツは、1歳児クラスにおいて極めて危険な素材です。シール貼りを行う際は、必ず直径20mm〜30mm以上の大判サイズを使用し、使用枚数を保育士があらかじめ数えて管理する徹底が欠かせません。
また、絵の具の選定にも注意が必要です。指先や手のひら全体に塗布するフィンガーペインティングでは、成分が皮膚から吸収される懸念や、指しゃぶりによる体内摂取の危険があります。全日本画材協議会が定める安全基準(APマーク等)を満たした水性無害の幼児用絵の具や、食品由来の素材(寒天粉やヨーグルトに食紅を混ぜたもの)を導入するのが鉄則です。