毎年の測定シーズンになると、SNSや教育系コミュニティ、大手知恵袋などの掲示板では「あと1点でA判定を逃した」「シャトルランでどこまで粘れば10点になるのか」といったリアルな声が数多く飛び交います。全国の学校現場を取材する体育指導員や現役教員へのヒアリングによると、受検者が最も大きな挫折を味わうポイントには共通のパターンが存在します。
都内私立中高一貫校で保健体育科主任を務める教諭は、近年の現場状況を次のように語ります。
「近年の生徒たちを観察していると、スマートフォンの普及や室内遊びの増加による影響か、長座体前屈平均記録の二極化と握力の低下が顕著に現れています。50m走やシャトルランで8〜9点を叩き出す俊敏な生徒であっても、前屈測定器を前にすると体が極端に硬く、まさかの3点や4点に沈んでしまい、合計点でA判定ラインの65点に届かないという光景が日常茶飯事です」
SNS上のリアルな投稿を検証しても、「持久走やシャトルランは気合いで乗り切れるが、柔軟性だけは前日の付け焼き刃では1点も上がらない」「ハンドボール投げでファウルを取られて記録がゼロになり、判定がガタ落ちした」という嘆きが目立ちます。実際にA判定を安定して勝ち取る生徒たちは、突出した種目があること以上に「全種目で6点以下の穴を作らない」という守備力の高さを発揮しています。