Q1:不便益と「ただの使いにくいサービス」の決定的な見分け方は何ですか?
A1:最大の分岐点は「手間の先にユーザー自身の主体的な工夫や達成感があるかどうか」です。利用者が工夫する余地があり、それによって愛着やスキルが深まるものが「不便益」であり、システム都合で無駄な労力を強いるだけのものは「悪しき不便」です。
Q2:AI全盛の時代に、なぜわざわざ不便益を取り入れる企業が増えているのですか?
A2:AIによる自動化が極限まで進んだ結果、あらゆる商品・サービスの機能やスピードが均質化(コモディティ化)したためです。他社との明確な差別化を図り、顧客との強固な絆を築くためには、あえて人間らしい身体性や試行錯誤を求める体験が不可欠になっています。
Q3:自社の既存商品に不便益を取り入れたい場合、何から始めるべきですか?
A3:いきなりコア機能を使いにくくするのではなく、「完成度をあえて80%で止め、残り20%を顧客の手で仕上げてもらう仕掛け」を考えるのが鉄則です。キット形式の販売や、カスタマイズの余白を残すアプローチから検証を始めるのが効果的です。