薄毛やボリューム不足に悩む人にとって最も気になるのが、洗髪頻度と抜け毛の真相です。「シャンプーの回数を減らすと毛穴が皮脂で詰まり、髪が抜けるのではないか」という不安を持つ方も多いでしょう。しかし、抜け毛のメカニズムはそれほど単純ではありません。
実際には、「洗いすぎ」と「洗わなすぎ」の双方が抜け毛のリスクを高めます。
まず、洗いすぎによって慢性的な頭皮の炎症(接触皮膚炎や乾燥性湿疹)が生じると、毛根に栄養を届ける毛細血管の働きが阻害され、ヘアサイクルが乱れて未熟な毛髪が抜け落ちてしまいます。一方で、何日も洗わずに酸化した過酸化脂質を放置すると、マラセチア菌などの常在菌が異常繁殖し、毛包にダメージを与える脂漏性皮膚炎を引き起こします。
重要なのは「皮脂をゼロにする」ことではなく、「酸化する前の適度な皮脂量を保つ」ことです。洗髪時に抜ける髪の毛の多くは、すでに寿命を迎えて自然に脱落する準備ができていた「休止期毛」であり、正しい頻度で洗っていれば過度に恐れる必要はありません。