自民党女性局によるフランス研修がこれほどまでに激しい反発を招いた最大の要因は、国民感情との圧倒的な乖離と危機管理意識を欠いたSNS発信にありました。
2026年7月下旬、当時の女性局長だった松川るい参議院議員らが自身のSNSに投稿した写真には、パリの観光名所であるエッフェル塔の前で塔の形状を模したポーズをとる姿や、豪華な食事風景が収められていました。当時、日本国内では長引く実質賃金の低下やエネルギー価格の高騰、増税議論が相次ぎ、国民生活の先行き不安が極限に達していた時期でした。
そうしたタイミングで発信された「楽しげな記念写真」は、政策議論の現場というよりも「優雅な観光旅行」そのものに映り、瞬く間に観光旅行疑惑として猛烈なバッシングへと発展しました。投稿を見たユーザーからは「国民が生活苦に喘いでいる時に何をやっているのか」「修学旅行気分で浮かれている」といった批判が殺到し、ネットの反応は即座に炎上状態となりました。
火に油を注いだのが、批判に対する初期の釈明姿勢です。「真面目な研修内容だった」「有意義な意見交換ができた」と政策的成果を強調したものの、具体的な視察成果を示す前に弁明に終始したことで、世論の反発はさらに強まる結果となりました。