集落のメインストリート沿いには、幾重にも連なる木彫り民芸品店が軒を連ねる。ここでは、木目を活かした雄大な彫刻や、精巧な民芸品が一つひとつ手作業で生み出されている。そのクラフトマンシップの基盤を支えているのが「阿寒アイヌ工芸協同組合」だ。
組合では、先人が培ってきた木彫や刺繍の技術を次世代に継承すると同時に、現代のライフスタイルに合わせたプロダクトの開発にも意欲的だ。「同じ形を彫っても、作り手によって表情も魂もまったく違う」。店先で鑿(ノミ)を振るう職人の言葉からは、単なる土産物の域を超えた、芸術表現としての誇りが溢れ出ている。