一般的に性別適合手術を終えると戸籍上の性別変更を行うケースが多い中、はるな愛の戸籍上の表記は現在も「男性・大西賢示」のままとなっています。この事実に対して驚きを抱く声も少なくありませんが、そこには彼女自身の深い信念と家族への思いがあります。
戸籍を変更しない最大の理由は、女手一つ・男手一つで育ててくれた両親からもらった大切な名前と命への感謝にあります。かつて手術を受ける際、父親との間には激しい衝突と葛藤がありました。しかし、後に自らの生き方を認め、応援してくれるようになった両親に対する敬意として、「親が付けてくれた大西賢示という名前を戸籍から消したくない」という決断を下しています。
制度や形式に縛られることなく、「大西賢示という人間が、はるな愛として生きている」という自己の受容こそが、彼女の誇り高い生き方の根底にあります。