安定配当やディフェンシブ性を求めて電力セクターへの投資を検討する場合、他の大手電力株との比較は欠かせません。電力各社は原発の再稼働状況や財務体質によって、置かれているステージが大きく異なります。
関西電力(9503)や九州電力(9508)は、すでに複数の原発が順調に高稼働を維持しており、盤石なキャッシュフローを生かして高水準の配当を支払っています。中部電力(9502)も安定した財務基盤と配当利回りを武器に、インカムゲイン狙いの長期投資家から厚い支持を集めています。
対する東京電力は、配当利回りが期待できない一方で、「原発再稼働という単一の巨大イベントによる株価の大幅なキャピタルゲイン」を狙う極めて投機性の高いポジションにあります。配当生活を目指す堅実派には関西電力や中部電力が適していますが、ボラティリティを味方につけて値幅を取りにいきたいトレーダーにとっては東電株が唯一無二の選択肢となります。自身の投資目的が「安定配当」なのか「値上がり益」なのかを明確に区別することが不可欠です。