芝田山親方を語る上で外せないのが、現役時代の大乃国康としての華々しい経歴です。北海道芽室町出身の大乃国は、1978年に初土俵を踏むと、恵まれた体躯と豪快な取り口で頭角を現し、1987年秋場所後に第62代横綱へ昇進を果たしました。
幕内最高優勝は通算2回(全勝優勝1回を含む)を記録。数字以上のインパクトを残したのが、1988年九州場所千秋楽の一番です。当時、昭和の大横綱・千代の富士が樹立しつつあった連勝記録を「53」でストップさせた大金星は、大相撲史に刻まれる名勝負として今なお語り草となっています。
怪我や病魔と闘いながらも横綱の責任を全うし、28歳の若さで現役引退を決断した潔い引き際も、多くの相撲ファンの記憶に強く刻まれています。