「練習量を増やしているのに記録が伸びない」「後半の失速が激しい」と悩む高校生は少なくない。記録が頭打ちになったときに必要なのは、闇雲な走り込みではなくスポーツ科学に基づいたアプローチだ。
1500mは有酸素運動と無酸素運動が約7対3の割合で混ざり合う過酷な種目である。タイム短縮の鍵は、最大酸素摂取量(VO2max)の向上と、乳酸が急激に溜まるポイント(LT値)を引き上げるトレーニングの組み合わせにある。具体的には、レースペースよりやや速い設定での400m×5本〜8本のインターバル走や、一定の負荷をかけ続ける20mシャトルラン的なペース走が効果的だ。
また、最新の専門誌『月刊陸上競技』などでも度々特集されるように、走るフォームの効率化も見逃せない。接地時のブレーキを最小限に抑え、股関節の可動域を広げるドリルを導入することで、同じ体力消費でもストライドが自然と伸びる。後半の粘りを生むのは根性だけではなく、科学的に裏付けられた身体の使い方なのだ。