世界最大の裸の街として知られるのが、フランス・エロー県に位置する「キャプ・ダグド」だ。夏場には世界中から約4万人が集まり、ひとつの巨大な自治体として機能する。街の入り口には厳重なゲートがあり、入場料を支払って一歩足を踏み入れれば、そこは完全なる「全裸世界」だ。銀行、郵便局、一般スーパー、レストランに至るまで、顧客も店員も裸で過ごしている。
しかし、無法地帯では決してない。むしろ、一般の社会以上に厳格な独自ルールが存在する。最大の鉄則は「カメラやスマートフォンの撮影厳禁」だ。公共の場での盗撮や許可のない撮影は即時退場、場合によっては警察への通報対象となる。また、衛生面への配慮から「椅子に座る際は必ず自分のタオルを敷く」ことが義務付けられている。公然での猥褻行為や過度な性的なアピールも厳禁だ。非日常の解放感と秩序が絶妙なバランスで保たれているからこそ、ファミリー層からシニア層までが安心して滞在できるのだ。