メロゴールドの誕生は、半世紀近くに及ぶ緻密な農学研究の賜物である。1950年代、柑橘類の研究で世界をリードしていたカリフォルニア大学リバーサイド校の研究チームが、新たな理想の柑橘を求めて品種改良プロジェクトに着手した。
この歴史的プロジェクトを率いた柑橘遺伝学の権威、ロバート・スースト博士(Robert Soost)らは、数千に及ぶ交配実験を重ねた。その試行錯誤のなかで「CRC 3918」という試作コード名で管理されていた系統こそが、現在のメロゴールドの直接の原点である。長年のフィールドテストを経て1986年に正式発表されたこの品種は、農学の歴史に残る傑作となった。