小芝風花がスケート靴を履いたのは、小学3年生(当時8歳〜9歳)のときでした。2006年トリノ冬季五輪で荒川静香選手が見せた金メダルのイナバウアーに心を奪われ、自ら「スケートを習いたい」と母に懇願したことが始まりです。遅咲きと言われる年齢からのスタートでありながら、彼女は驚異的なスピードで頭角を現しました。
日本スケート連盟が定める「バッジテスト」において、彼女は最上級クラス手前のバッジテスト6級を取得しています。フィギュアスケートの6級といえば、ダブルアクセル(2回転半)はもちろん、複数のトリプルジャンプ(3回転トウループ、3回転サルコウなど)の完走が課される極めて高いハードルです。全日本ジュニア選手権への出場資格を得られるプロ候補生の登竜門であり、全国の競技人口のなかでも上位数パーセントしか到達できません。
その実力が記録として白眉を見せたのが、中学2年生の秋に開催された2011年第15回全日本フィギュアスケートノービス選手権大会です。小芝風花は渡邊純也選手とペアを組み、「ノービスAペア」部門で見事に全国優勝(金メダル)を達成。さらに同年の第80回全日本フィギュアスケートジュニア選手権にも推薦出場を果たすなど、日本スケート界の未来を担うホープとして公式リザルトにその名を刻みました。