金田氏の現役時代を知る者は、口を揃えて「あのスタミナは異常だった」と証言する。弱小と言われた国鉄スワローズに入団するや、連日のように登板。自慢の快速球と鋭いカーブを武器に三振の山を築いた。チームの勝ち星の大半を一人で稼ぎ出す凄まじいペースで白星を重ね、後に読売ジャイアンツへ移籍。前人未到、そして今後誰も到達できないであろう通算400勝記録という金字塔を打ち立てた。
引退後もその情熱は衰えず、ロッテオリオンズの監督としてチームを日本一に導くなど、指導者としても強烈なリーダーシップを発揮した。自身の体に細心の注意を払い、独自のトレーニング法や食生活を実践していたことでも有名だ。「自分の体は自分で守る」という徹底した自己管理が、あの驚異的なタフネスを支えていた。それだけに、急性心不全というあっけない幕引きは、ファンの心に深い余韻を残すこととなった。