歴史的分裂を経て、二つのブランドは全く異なる経営スタイルで日本の外食産業を牽引している。本家「餃子の王将」を運営するのは、東証プライム上場企業の株式会社王将フードサービス。一方、「大阪王将」を率いるのは、ホールディングス化を果たした株式会社イートアンドホールディングスだ。
店舗展開の戦略にも鮮やかな対比が見られる。「餃子の王将」は直営店を中心に全国で700店舗以上を展開。セントラルキッチンで肉や野菜を仕込みつつも、最終的な調理や最後の仕上げは各店舗の厨房にいる料理人に委ねるスタイルを貫く。そのため、店ごとの個性やオリジナルメニューが生まれやすい。
対する「大阪王将」はフランチャイズ(FC)展開を強力に推進し、国内のみならず海外へも積極果敢に攻め込む。さらに特筆すべきは冷凍食品事業の成功だ。スーパーの食品売り場で見かける「羽根つき餃子」は圧倒的なシェアを誇る。外食店舗だけでなく、家庭の食卓まで浸透させた戦略眼はイートアンドの大きな強みと言える。