彼が所属していたのは、1970年代前半に日本社会を激震させた過激派組織「東アジア反日武装戦線」である。大手ゼネコンや商社などを標的とした連続企業爆破事件を引き起こし、東京・丸の内の爆破テロをはじめとする無差別攻撃で多大な被害をもたらした。
同組織には複数の細胞が存在し、桐島聡はその中の「狼」のグループ思想に共鳴し、行動をともにした。アジトの暗号名や作戦行動において「狼の煙」を上げるべく、彼らは爆弾工作の手ほどきを受け、凄惨な爆破テロを敢行したとされる。企業社会の構造を過激な暴力で告発しようとした彼らの思想は、多くの無辜の犠牲者を生み出す惨劇へと至った。