笹川陽平氏は1939年(昭和14年)1月8日生まれ、東京都出身の実業家・社会活動家です。学生時代は明治大学政治経済学部で学び、1963年に卒業しました。大学卒業後はすぐに父の関連組織に入ったわけではなく、民間企業に就職してビジネスの最前線で実務経験を積んでいます。
転機となったのは1981年、日本船舶振興会(現・日本財団)の理事に就任したことでした。その後、副会長を経て2005年に会長に就任。従来の「競艇の振興会」という枠組みを大きく脱却させ、海洋問題、難病児支援、子ども食堂の全国展開、さらには激甚災害時の即応体制づくりなど、時代が求めるソーシャルイノベーションの牽引役へと組織を大改革しました。
単なる助成金の配分者にとどまらず、自ら現場の課題を見極めて政策提言まで行うスタイルは、従来の財団トップの常識を覆すものでした。官僚主義を排し、現場主義を徹底するリーダーシップは、国内外のNGOや国際機関からも高い評価を獲得しています。