予告先発制度に関して、ネット上でしばしば見られる誤解や見落とされがちなルール上の盲点を検証します。
誤解1:「一度予告された先発投手は絶対に変更できない」
これは誤りです。公認野球規則およびNPB規定により、予告された投手が「試合当日の練習中や直前のアクシデント(急な負傷や体調不良)」に見舞われ、医師の診断書や審判団の承認が得られた場合は、緊急で先発投手を変更することが認められています。ただし、極めて異例の事態であり、変更された相手チームには一定の抗議権やラインナップ再考の猶予が与えられます。
誤解2:「雨天中止になったら翌日必ずスライド登板する」
雨で試合が流れた際、予告されていた投手が翌日にスライド登板するか、それともローテーションを1回飛ばすかは、チームの台所事情によって真っ二つに分かれます。絶対的エースであればスライドして登板機会を確保しますが、立ち上がりに課題があるタイプや登板間隔の調整を神経質に行う投手の場合、首脳陣はあえて登板を回避させ、予定通りの投手をマウンドに送るケースが多々あります。
誤解3:「防御率が良い投手が必ず有利である」
表面的な防御率ランキングだけで勝敗を決めつけるのは危険です。狭い球場を本拠地とする投手と、広大なドーム球場を本拠地とする投手では、被本塁打のリスクが根本的に異なります。明日の試合会場がどちらの本拠地であるか、そして直近5試合の与四球率や被打球の角度といったスタッツを複合的に見極める必要があります。