徳光和夫といえば、大の競馬好きや豪快なお金遣いでも知られる。時には多額の借金を抱え、周囲を驚かせることも珍しくなかった。一般的な家庭であれば破綻しかねない事態だが、早苗さんの対応は実に肝が据わっていた。
夫が競馬で大負けしたり、豪快な散財をして帰ってきても、咎め立てするどころか「死ぬわけじゃない」と笑って受け止めたという。借金返済のために夫婦で頭を悩ませる局面があっても、早苗さんは夫の破天荒な性格を理解し、決して責め立てることはなかった。この器の大きさと揺るぎない包容力こそが、夫婦の絆をより強固なものへと変えていったのだ。