中国・四川省にある成都ジャイアントパンダ繁殖研究基地の研究報告によると、生まれたばかりの赤ちゃんパンダのしっぽはピンク色で、体長に対して驚くほど長い。成長するにつれて体の比率が変化し、生後数週間で白い毛に覆われて大人のフォルムへと変化していく。
世界自然保護基金(WWF)が支援する中国奥地の生息地調査でも、野生個体が雪深い秦嶺山脈で活動する際、白いお尻としっぽが周囲の雪原に見事に同化することが記録されている。私たちが単なる「デザイン」として眺めている白黒の配色は、数百万年におよぶ過酷な生存競争が磨き上げた極めて合理的な装甲なのだ。