そのだるさや頭痛、実は隠れ脱水のサインかもしれません。医療従事者がトリアージや往診現場でも活用している、その場ですぐにできる3つの客観的診断メソッドを解説します。
1つ目は、末梢血管の血流循環を確かめる爪毛細血管再充満時間(CRT)です。親指の爪の先を反対側の指で白くなるまで約5秒間強くつまみ、パッと指を離します。通常であれば瞬時に血液が戻り2秒以内に元のピンク色へ回復しますが、白っぽい状態が2秒以上続く場合は、循環血液量が減少し脱水状態に陥っている可能性が極めて濃厚です。
2つ目は、手軽でありながら精度の高い尿の色チェックシートの確認です。水分が十分な状態であれば尿は「薄いレモン色〜透明に近い黄色」を保ちます。しかし、脱水が進行すると腎臓が水分を保持しようとするため尿が濃縮され、「濃い黄色」「琥珀色(麦茶〜烏龍茶のような色)」へと変色します。排尿回数が半日以上ない場合や、尿量が明らかに激減している際も即座に給水が必要です。
3つ目は、皮膚の保水力と弾力性を測る皮膚のツルゴールテストです。手の甲の皮膚を親指と人差し指で軽くつまみ上げ、スッと離した後の戻り具合を観察します。健康な状態なら離した瞬間に元の平らな状態へ戻りますが、皮膚の戻りに2秒以上かかる場合は、皮下組織の水分が枯渇している危険なサインと判断できます。