歯根破折は抜歯しかない?歯を残す最新治療法と後悔しない選択肢を解説

歯根破折は抜歯しかない?歯を残す最新治療法と後悔しない選択肢を解説

歯根破折は抜歯しかない?歯を残す最新治療法と後悔しない選択肢を解説についての真相をご紹介します。

「抜歯しか治療法がない」と宣告されたとしても、即座に諦める必要はありません。破折の深さや走行パターン(垂直破折か斜め破折か)、周囲の歯槽骨の残存状態によっては、歯根破折の抜歯以外の治療法として以下の保存アプローチが臨床現場で適用されています。

代表的な手法が「口腔内接着修復法」と「意図的再植術(口腔外接着再植法)」です。口腔内接着修復は、歯の内部からマイクロスコープを用いて破折線を徹底的に殺菌・清掃し、医療用のスーパーボンド(高接着性レジン)で割れ目を直接封鎖・接着する処置です。歯茎の浅い部分でのヒビや部分的な破折に適しています。

一方、割れ目が根の先端近くまで達している重度なケースでは、意図的再植術が威力を発揮します。これは一度問題の歯を慎重に抜去し、口腔外で3D視野のもと破折線を確実に接着・補修した上で、元の抜歯窩(歯が埋まっていた穴)へ戻す高度な術式です。日本歯内療法学会などの症例報告によると、適切な適応症を選べば歯根破折再植術の成功率(5年生存率)は約65%〜80%前後を維持しているというデータもあり、天然歯を残すための「最後の砦」として定着しています。

中川 明日香
著者

中川 明日香

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。