バーニーズマウンテン短命の真相|後悔しない飼育費用と寿命の壁

バーニーズマウンテン短命の真相|後悔しない飼育費用と寿命の壁

バーニーズマウンテン短命の真相|後悔しない飼育費用と寿命の壁にまつわる役立つ知識を分かりやすく発信ます。

SNSや知恵袋、大型犬のレスキューコミュニティを調査すると、純粋な愛情だけでは乗り越えられず「飼って後悔した」と苦悩を吐露する飼い主の生の声が散見されます。彼らが直面したリアルな障壁を紐解くと、事前の情報収集不足と生活様式のミスマッチが浮き彫りになります。

もっとも切実な悩みの筆頭に挙げられるのが、抜け毛の凄まじさと日々の手入れ・ブラッシングの重労働です。スイスの寒冷地帯に適応したバーニーズの被毛は、密生したアンダーコートと長いオーバーコートからなる「ダブルコート」構造です。特に春と秋の換毛期には、梳いても梳いても両手いっぱいの毛が無限に抜け落ちます。毎朝の掃除機がけはもちろん、毎日のピンブラシ・スリッカーによる入念なブラッシングを怠ると、毛玉がフェルト状に固まり皮膚炎を引き起こします。トリミングサロンに連れて行く場合でも、超大型犬料金として1回あたり1万5,000円〜2万5,000円前後の費用が発生します。

また、シニア期の介護問題も深刻な後悔ポイントとして挙げられます。体重45kgの愛犬が自力で立ち上がれなくなった際、誰がどのように排泄や通院を支えるのかという問題です。自著や手記で大型犬の終末期を記録したあるオーナーは、次のように述懐しています。

「歩行困難になった愛犬を抱えて夜間救急病院に運ぼうとしたが、大人の男性でも一人では車に乗せることすらできなかった。床ずれを防ぐための2時間おきの体位変換、大量の排泄物の処理、通院時の搬送……家族全員が腰を痛め、心身ともにすり減っていくなかで、どれほど自分が大型犬の老いを見くびっていたかを痛感した。」

さらに、日本の酷暑環境との戦いも生活を激変させます。原産地のスイス気候を好む彼らにとって、日本の梅雨から真夏の湿熱は命に関わる拷問に近い環境です。5月から10月にかけては早朝5時前の涼しい時間帯に散歩を済ませる生活を強いられ、旅行や長期の外出も極めて制限されます。車も大型ケージを平積みできるミニバンやSUVへの買い替えが余儀なくされるなど、生活の中心を完全に犬へ捧げる覚悟が問われます。

木村 陽翔
著者

木村 陽翔

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。