テニプリの歴史を語る上で欠かせないのが、ジャンプ本誌や公式ファンブックで行われてきたテニプリ人気投票歴代結果のドラマチックな軌跡です。初期の第1回・第2回投票では、主人公である越前リョーマが圧倒的な主人公補正とクールなカリスマ性で首位を堅持していました。しかし、ライバル校の個性的な面々が本格登場するにつれて、ランキングは前代未聞の激震に見舞われることになります。
とりわけ読者に衝撃を与えたのが、青春学園の「天才」こと不二周助人気の理由です。普段の穏やかな微笑みと、大切な仲間を侮辱された際に見せる冷徹なまでの勝負強さのギャップが読者の心を掴み、第3回公式人気投票においてリョーマを抑えて堂々の第1位を獲得しました。この劇的な首位交代は、テニプリが単なるスポーツ漫画を超え、重層的な群像劇として熱狂を生み出す契機となりました。
一方で、越前リョーマ公式順位推移を追うと、連載中盤にはライバル校の主将勢や青学レギュラー陣の躍進に押され、一時的にトップ3から後退する局面も見られました。しかし、連載20周年記念の大規模投票や公式アニバーサリー企画『テニプリパーティー』をはじめとする近年の集計では、物語を牽引し続ける主人公としての貫禄を見せつけ、見事に第1位へと返り咲く強さを発揮しています。