テレビ受像機の前で番組表を新聞やEPGで確認し、時間に合わせてチャンネルを合わせる時代は完全に過去のものとなりました。現在、フジテレビの編成戦略の中心に位置するのは、見逃し配信TVerと自社有料プラットフォームFODです。
日々の番組表を俯瞰すると、深夜帯や夕方帯の編成に大きな変化が見て取れます。かつては再放送枠だった時間帯に、配信先行ドラマのダイジェストやスピンオフ番組を配置。地上波の放送をフックにして、即座にFODプレミアムの完全版へ誘導するシームレスな動線が敷かれています。
また、有事の際や社会的な関心事における報道ニュース速報体制も刷新されています。『めざましテレビ』や夕方の報道番組では、地上波生放送と同時に公式YouTubeチャンネルやウェブメディア「FNNプライムオンライン」での同時配信・切り抜き動画展開を連動させ、速報性において競合デジタルメディアを圧倒するスピード感を確保しています。番組表という概念そのものが、1枚のタイムテーブルから「24時間いつでもアクセス可能なオンデマンド空間」へと拡張されているのです。