フォーシーム(Four-seam fastball)の「シーム(seam)」とは、野球ボールの継ぎ目である「縫い目」を意味します。人差し指と中指をボールの縫い目に対して直角に交差するように置き、純粋なバックスピン(後方回転)をかけて投球すると、ボールが1回転する間に4本の縫い目が進行方向の空気を通過します。この空気力学的な特徴から「フォーシーム」と命名されました。
日本で古くから使われてきた「ストレート」という表現は、軌道が真っ直ぐであることをイメージさせがちですが、現実の物理世界において一直線に進む球種は存在しません。マウンドからホームベースまでの18.44メートルの距離を移動する間、ボールには常に下向きの重力と空気抵抗が作用します。その中で、最も空気抵抗を均等に受け、落差を最小限に抑えて直線に近い軌道を描く球種こそがフォーシームの正体です。
近年ではストレート 種類 違いの理解が進み、直進性を極めたフォーシーム、意図的に芯を外すツーシーム、空気抵抗の非対称性を利用するワンシームなど、投手が意図に応じて投げ分ける時代へと進化を遂げています。