洗練されたフォルムを作り出すためには、スタイルの目的ごとに異なる展開図の構造を正しく理解し分担することが求められます。特に要望の多い「くびれレイヤーボブ」と「前下がりレイヤーボブ」では、ベースとなるスライスパターンとダイレクションの引き出し方が根本から異なります。
美しいくびれレイヤーボブの設計図では、頭部を大きくアンダー(襟足〜ぼんのくぼ)、ミドル(ぼんのくぼ〜ゴールデンポイント)、トップ(頭頂部)の3ブロックに分割します。アンダーセクションには首元に沿うイングラデーションまたはタイトなグラデーション(引き出し角度15度〜30度)を配置し、ミドルセクションで45度〜60度のリフティングによる丸みを形成。その上にトップから落ちてくるレイヤー(90度オンベース)を被せることで、首元の引き締まりと後頭部のふんわり感が共存する黄金比のひし形シルエットが完成します。
一方、シャープで洗練された印象を与える前下がりレイヤーボブの展開図では、前下がり15度〜20度のダイアゴナル(斜め)スライスを採用します。サイドのパネルをカットする際、フロント方向へ毛流れを引っ張るのではなく、ややバック方向へオーバーダイレクションをかけることで、顔まわりに柔らかな長さと軽さを残しつつ、後頭部のウェイトを自然にリフトアップさせることが可能になります。