人気絶頂だった2006年後半、彼女が突如としてテレビ画面から姿を消した出来事は、当時の芸能界に大きな衝撃を与えました。世間では様々な憶測が飛び交いましたが、休業理由の真相は過密労働による深刻な体調不良(潰瘍性大腸炎の発症)と、消費され続けることに対する激しい精神的葛藤でした。
当時のテレビ界は、女性タレントに対して「求められたリアクションを完璧に返すマシーン」としての役割を過酷に要求する構造がありました。公の場で見せた表情の翳りや、当時の日記で明かされた「自分が何を喋っているのか分からなくなる感覚」は、現代でいうバーンアウト(燃え尽き症候群)そのものでした。
ここで彼女が取った行動こそが、凡百のタレントと一線を画す点です。彼女は現状に甘んじることなく、単身アメリカ・ロサンゼルスへと渡り、古着の買い付けとファッションデザインを一から学び直す決断を下しました。芸能界の看板を一度完全に捨て、自らの足で立ち直るための心理的バウンダリー(境界線)を引き直したのです。